え?自給率のうそ?『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率』浅川芳裕

おはようございます。

かとうまさや(ましゃ)です!

 

ぼくは、この本を一度読んだことがあったんですが、内容を忘れていたのでもう一度読み返しました。

この本を読むまでは、自給率は上げたほうがいいよね!という立場だったんですが、本を読んでからはすっかり変わりました。

今回再度読み返してみて、やっぱり面白かったです。

本書を読めば世間一般に言われている日本の農業のイメージがガラリと変わりますよ。

日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)

浅川 芳裕 講談社 2010-02-19
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by ヨメレバ
 

 
 
 

それでは気になった箇所を抜き出しながら、ぼくなりの考えて書いていきます。
 
 
 

日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率

 

P4 
農家の実力を評価する世界基準は、メーカーである農家が作り出すマーケットの規模である。国内の農業生産額はおよそ8兆円。これは世界5位、先進国に限れば米国に次ぐ2位である。この数字は農水省が発表しているもので、2001年以降、8兆円台を維持している。
 
これがタイトルにある世界5位の農業大国である理由ですね。
あなたは知ってました?
ぼくは全然知りませんでした。日本の農業ってかなり実力があるんですね。 
 
 
 
 
P5
それではなぜ、こうした事実に反して「農業は弱い産業だ」というレッテルが貼られているのか。それはすべて、農水省および日本政府が掲げる「食料自給率向上政策」の思惑に起因する。(中略)
日本の食料自給率(41%)が世界で最低レベルの危機的状況にあると取り沙汰されている。(中略)
しかし、この主張の裏付けとなる食料自給率の数字は、実は極めていい加減なものなのだ。(中略)
自給率が示す数字と一般的な感覚がかけ離れているのは、農水省が意図的に自給率を低く見せて、国民に食に対する危機感を抱かせようとしているからである。
では、なぜそんなことをするのか。(中略)
窮乏する農家、飢える国民のイメージを演出し続けなければならないほど、農水省の果たすべき仕事がなくなっているからだ。
(中略)
そして、どうすればラクをして儲けられるか、いかにして省や天下り先の利益を確保するかという自己保身的な考え方で、農水省が農業政策を取り仕切っているからである。
 
ぼくたちは農水省の洗脳にはまっていたんですね。
そしてそれは農水省の儲けと利益のために税金が使われいる。
 
 
  
P17
2008年、農水省は17億円もの予算(前年ゼロ)を使って自給率広報戦略を展開した。そして、それにメディアが乗った。何しろ国民の危機感を煽るテーマは売れる。自給率向上対策を名目にした予算維持・拡大を狙う農水省と、メディアの思惑が一致した格好だ。2008年度、この分野の農水省予算は166億円に上り、65億円だった前年の255パーセントを確保していたのだ。
 
 
食料自給率が低いという戦略は2008年から突如始まったようですね。
これを知ったらあなただったらどう思いますか?
 テレビや新聞などによる広報活動の情報に踊らされている感じがしませんか?
ぼくはテレビや新聞には、洗脳される感じがしてイヤなのでテレビは見ませんし、新聞もほとんど読みません。
現代では情報を得る方法はいくらでもあるので、ただボーっとテレビを見るくらいなら見ないほうがマシだと思いますよ。
 
 
 
P20
「世界最大の食料輸入国」の嘘
日本は世界でもっとも食料を買いあさっている国というわけだが、じつはその認識からして誤っている。
数字を見れば一目瞭然だ。日本、米国、英国、ドイツ、フランス5カ国の農産物輸入額(2007年)を比べると、1位が米国の747億ドル、2位がドイツの703億
ドル、次いで英国535億ドル、日本460億ドル、フランス445億ドルという順になる。(中略)
実際の依存度をよく表す、国民一人当たりの輸入額を試算しても、1位英国880ドル、続いてドイツ851ドル、フランス722ドル、日本はフランスのほぼ半分の360ドルで、一番少ない米国の244ドルとも大差ない。(中略)
国民一人当たりの輸入量を見ても、ドイツ660キログラム、英国555キログラム、フランス548キログラムに続き、日本427キログラムと、米国の177キログラムに次いで少ないのだ。
 
これも農水省の戦略にはまり、勝手にイメージが成り立ってしまっていますよね。
しっかりとした数字をもとに諸外国と見比べてみると、実際日本は輸入額や輸入量は少ない方ですね。
 
 
 
 P32
ほとんどの国民が「自給率が上がる=国内生産量が増える」ものだと解釈しているのではないか。ところが実際は、国産が増えようが減ろうがほとんど関係ない。自給率を上げようと思えば、分母に占める割合の大きい輸入が減れば済む。(中略)
発展途上国は軒並み自給率が高いが、それは海外から食品を買うお金がないからだ。貧困にあえぎ、栄養失調に苦しむ国民が多いにもかかわらず、自給率だけは高い。
 
なるほど。いくら国内生産量が増えても輸入が増えてしまえば結局のところ自給率は上がらないんですね。
逆に国内生産量が減っても、それ以上に輸入が減れば自給率が上がるという。おかしくないか?
 
 
 
P40
農水省は予算の使い道を見直すべきだ。EU全体で約4000億円の輸出助成金が割り当てられているのに対して、日本の輸出促進予算は22億円。意味のない自給率向上キャンペーンなどの情報発信費48億円の半分以下というのが、この国の農業政策の現実である。
 
ここまで読むと自給率を上げることの意味がわからなくなります。
そして情報発信費に48億円使うなら、輸出助成金を増やすべきですね。 
 
 
 
P87
なぜ農水省は企業や国民の負担を増やしてまで、小麦貿易に強制介入する必要があるのか。こちらの答えも単純だ。それは財源と天下り先を確保するためである。
 
本文に詳しく書いてありますが、小麦は建前上、民間企業は自由に小麦を輸入する事ができるようなのです。しかし農水省の政策に沿って、国は小麦に対して250パーセントの関税を課しています。
これじゃ海外メーカーに負けちゃう。
実は農水省は国家貿易という強力な仕組みを持っているようで、無関税で小麦を輸入して企業に売っているそうです。なぜ農水省はここまで小麦貿易に介入するかと言うと、これも財源と天下り先を確保するためだそうです。やれやれ。
 
 
 
 P114
まず、日本の農産物総生産量は着実に増えている。1960年の4700万トンから、2005年には5000万トンへと300万トンの増産を実現しているのだ。ちなみにカロリーベースの自給率のほうは、1960年には79パーセントあったが、2005年には40パーセントに半減。多くの人は自給率半減と聞いて、生産量が半減したと勘違いしているはず。だが、実際は増産している。
 
実際にねぎの生産量は世界一だそうです。
他にもほうれん草は3位、ミカン類は4位、キャベツは5位、いちご、きゅうり、キウイフルーツは6位と世界でもトップクラスの生産量みたいです。
その割には自給率が低いのは、果物や野菜はカロリーが低いので、自給率アップには貢献しないんですね。
 
 
 
P168
輸入依存の「依存」という言葉も、供給者論理で情緒的な意味合いが強い。輸入国が一方的に輸出国に「依存」しているようにとらえられがちだが、裏を返せば輸出国は輸入国からの収入に大きく「依存」していることとなる。
 
確かにそうですね。
例えば日本がオーストラリアから小麦を輸入していますが、それは日本がオーストラリアに支払うお金があってのことで、オーストラリアとしてもその収入がないとやっていけない訳ですよね。
 だから日本が一方的にオーストラリアに依存しているとかではないということです。
 
 
  
P174
「輸出大国=輸入大国」の常識
日本人からすると、「国産が足りないから輸入する」のであり、「輸出するほど国内生産量が多いのに、なぜ大量に輸入する必要があるのか」と考えるだろう。実は、その発想自体が農業・食ビジネスの現実を見誤っている。
オランダは、質の良い原材料を海外から国際価格で輸入し、それを国内手間加工して、製品として輸出している。端的にいえば、輸出するために輸入しているのだ。
 
ということです。
小麦の世界一の輸入国はどこだかわかりますか?
正解はイタリアです。
イタリアでは大量に輸入した小麦をパスタや菓子などに加工して大量に輸出しているそうです。
 
 
 
 

まとめ

この本をブログにまとめるのが難しかったです。
 
著者は農水省の批判ばかりしていましたが、中には本気で日本の農業のために動いてくれている人もいるでしょう。
この本は日本の農業の実態を知るにはとても勉強になると思います。
政府や役人の情報に踊らされることなく、しっかりとした知識を持って目の前のことをコツコツとやっていくことが大事なんじゃないかとぼくは思います。
 
 
 
 
 
 
 

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