あなたは本気でワタで世界が変えられると思う???

おはようございます〜♪

サッカーの天皇杯で浦和レッズが川崎フロンターレに負けてショックを受けている、無肥料自然栽培農園「ののの農園」の園長”かとうまさや”です♪
(現在三芳町の明石農園にて研修中)

 

チャンピオンシップは絶対に勝ってほしいです!

 

 

ワタが世界を変える

さて、和綿を栽培したいな〜と思っている「ののの農園」園長ですが、ワタについて知らないことが多いと思ったため以下の本を読みました。
↓↓↓

ワタが世界を変える―衣の自給について考えよう
田畑 健 地湧社 2015-10
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by ヨメレバ

 

なんとなく鴨川で和綿を栽培している人がいるというのは知っていたのですが、今回本書を読んで改めて田畑健さんのことを知りました。

まず読み終わってから衝撃だったのが、田畑健さんはすでに他界されていたということです。

素晴らしい文章だな〜と思ったら生前に書かれた文章を使われているそうです。

一度お会いしたかったです〜。

 

それではぼくがこの本を読んで感じたことをまとめてみますね。

 

 

ワタが世界を変えた

まずは衝撃であり、確かにそうだよな納得したワタの歴史。

ワタはインドなど温かい地域で栽培できます。

なのでワタを使った衣類を着るのは限られた国の人しかいませんでした。

日本も昔は麻が主だったと思います。

しかし今ではどの国でもワタを使った衣類を着ています。

その元となったのがイギリスの産業革命です。

イギリスの産業革命によって大量生産が可能になりました。

しかしイギリスはワタが取れません。でもワタがイギリスの産業革命の推進役になったのです。

イギリスではもともと羊の毛を衣類にしていましたが、羊の毛だと寒い地域しか売れません。

そこで世界中で使えるワタが注目され、イギリスの加工貿易の商品となっていったのです。

 

イギリスは奴隷制度を使って安くワタを仕入れてそれを売りつけることで利益を得ていました。

しかしインドや中国との貿易で輸出するものがなく一方的に銀が出て行くようになり、綿製品を売りつけることにします。

まずは手っ取り早く済む方法として、インドやバングラデシュの伝統的な綿織物を潰しにかかります。

そのやり方は職人の両腕を切り落としたり、両目を潰したりという方法だったそうです。

このようにしてインドやバングラデシュの伝統的な綿織物を潰し、イギリス製の安い製品を流通させました。

なんとも白人のやってきたことはひどいです。

このようにしてイギリス製の綿製品を売りつけることにより利益を得ていったのです。

 

 

 

ガンジーさん

そしてこのイギリスのやり方に非暴力で反対したのが有名なガンジーです。

ガンジーはイギリス製のものを買わずに自国製のものを買うように呼びかけ、イギリスが作った流通を壊そうとしました。

そしてガンジーは豊かになるためには、『自分たちが自然から与えられているものを自分たちの手足を正しく使って生活の糧にすることによって、人は真に豊かになっていくのであって、そのために大型機械はいらない』ということを訴えていたようです。

 

この話を読んで、ぼくはガンジーの意思を引き継いでいる現代のガンジーとも呼ばれる【サティシュクマール】さんの言葉に共感を得たことを思い出しました。

詳しい文言は忘れてしまって合ってないかもしれませんが、サティシュクマールさんは「手を使った仕事が人間の創造性を発揮する」というようなこと言っていたのがすごく印象的でした。

その頃ぼくは小売業に携わっていて、自分の手を使ってものを生み出す農家さんに憧れを抱くようになっていて、他にも色々なことが重なり最終的に農家になるという決断に至っています。

 

 

田畑健さんの願い

 

また、綿工業が産業革命の推進役を果たしていたのはイギリスだけではなかったのです。

田畑健さんはこう締めくくっています。

「日本をはじめ、ドイツ、ロシア、アメリカなどそれぞれ機械化・工業化社会が築かれていくときの過程に違いはあっても、その中心に常にワタがあったことは、少しでも世界の歴史を調べてみれば明らかです。

このような点に注目して世界の歴史の流れを見ていくことは、現代社会を生きる私たちにとって非常に大切なことだと思います。今日の経済格差、貧困、飢餓、環境問題、戦争など、現代社会が抱える諸矛盾は産業革命にその根があるといえます。まさに、ワタが世界を変えてしまったのです。」

 

田畑健さんやガンジーさんの願いとしてはこのような機械化・工業化が生み出す歪みのある世界を変えるために、昔ながらの糸紡ぎを伝えようとされたのではないかと思います。

 

 

 

ワタ栽培には大量の農薬が使われているって知ってた?

さて、ワタ栽培には大量の農薬が使われているっていうのを知っていますか?

しかも現在世界中で栽培されているワタのほとんどが新大陸棉で、中でもアメリカで品種改良されたアップラウンド棉が世界の綿花の約90%以上を占めているようです。

ちなみに日本のワタの自給率は、前にブログにも書きましたが「0%」です。

そしてこのアメリカで品種改良されたワタは虫がつきやすいので大量の農薬を必要とします。

世界中の耕地面積のうち棉が占める割合はわずか2〜3%程度なのですが、1990年代にはそこに世界中の農薬使用量の10%、殺虫剤に限ると25%も使われていたそうです。

また、害虫駆除だけでなく、収穫時には枯葉剤を使って葉を落としてから機械で一気に摘み取るという方法が取られているため、農薬の使用量が非常に多くなっているのだそうです。

枯葉剤っていうのは、あなたもご存知であろうベトナム戦争でアメリカ軍が化学兵器として使用したものです。

 

ちなみに世界三大農薬漬け作物として、「ワタ」・「タバコ」・「コーヒー」がそれに当たるそうです。

そして日本では自給率0%になってしまったワタですが、日本の風土に根付いている和綿であれば虫がつきにくくなっているため、農薬がなくても無理なく栽培できるようです。

 

 

 

まとめ

ワタの歴史を紐解いてみるとなんとなくですが、今の世の中の流れが見えるような気がしました。

そして農業をやっているとどうしても機械が便利でそちらに頼りたくなりますが、この本を読んだらできるだけ自分たちの手でできることを増やしたいなと考えが変わりつつあります。

また「ののの農園」として和綿の栽培をしたいと考えているのですが、夏場の忙しい時期に種まきを行うので手が回るのか心配なので、ぜひとも皆さんに手伝ってもらいたいです。

 

今回のブログのタイトルは「あなたは本気でワタで世界が変えられると思う???」というのにしました。

たぶんみんなこういうんじゃないでしょうか?

「ワタが世界を変えたというのはわかったけどじゃあ新たにワタで世界を変えられるのか?」と。

でもそれに対して田畑健さんがちゃんと答えていますので、最後に引用して締めたいと思います。

そんなことを言っても、社会全体、政治経済全体が変わらなければ何も変わらないじゃないかと多くの人は考えていると思います。しかし、現在の社会を構成し、支えているのは一人ひとりの日々の生活なのではないでしょうか。原子力発電に反対を唱えながら、たくさんの電機製品に囲まれ、また電機を大量に使ってつくられる物に依存して生活しているというのでは何も変わらないのではないでしょうか。

 

 

 

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