新規就農への道〜「市・県・JAとの三者面談」で自然栽培で野菜ができるわけないと言われました〜

こんばんは〜♪

様々なことが一気に押しかかってきて少し疲れている、無肥料自然栽培農園「ののの農園」の園長”かとうまさや”です♪
(現在三芳町の明石農園にて研修中)

 

大変ですが、面白くなってきました。

 

 

市・県・JAとの三者面談

さて、何度かこのブログにて取り上げていますが、埼玉県日高市では新規就農するには2年間「明日の農業担い手育成塾」というものに入ることになっています。

その担い手育成塾に入り、2年間研修生として最低3反歩(約3,000㎡)の畑を耕作します。

その際に指導農家さんが入り、技術の相談などをすることになっています。

実際に農家と同じように畑を管理し栽培、販売していいことになっているのですが、土地の貸し借りにはJAが間に入って契約を交わすそうです。

 

この塾に入塾するために、栽培計画を作成し、それを「市・県・JA」との三者面談にて発表しました。

 

 

無農薬・無肥料で野菜ができるわけがない!

同じ時期に日高市にて「担い手育成塾」に入る予定の人はぼくをふくめて3人でした。

ぼくは一番最後の発表で、先に発表していた方の話を聞きながら、待っていました。

 

そしていよいよ僕の番。

自分の口で伝えられるように、かつ時間がかかってしまってはいけないので簡潔に説明させていただきました。

その結果、無農薬・無肥料で野菜ができるわけがない!

というように言われてしまいました。

 

 

特に県・JAの方の反発が大きく、研修先の明石農園がうまくいっているのは特質な例だとまで言われてしまいました。

とある方は、「私の経験上、農薬無し・肥料無しで野菜が栽培できるとは思えない!明石農園さんのHPを見たがとっても綺麗な野菜ができているようだが、これが本当なのか疑わしい」といようにも言われました。

 

ぼくの印象だと農薬を無しというのは理解できるが、有機肥料も使わないということに関して非常に反応されていた感じでした。

なので話の流れで、「もし無肥料でうまくいかなかったらぼかしなどの有機肥料を入れて栽培する予定はあるのか?」という質問もありました。

ここで世渡り上手な方は「そうですね〜」というような答えができるんだと思うのですが、ぼくは頑固者なので、「特に予定はないです」って言っちゃいました〜。

 

もうぼくが発表している時の空気感が他の2方と全く違っていて、かなり目立った存在になってしまった様です。

もう後戻りできないのですが、やるしかないです。

 

栽培計画の見直し

三者面談の後市の担当者から電話があって、県の職員と栽培計画の見直しをしませんかと言われているがどうか?という話でした。

特別に見直す必要はないと考えていたんですが、頑固に突っ走っても市の方に迷惑をかけるだけだと思ったので、明日行ってきます。

 

どういう話になるのかわかりませんが、お互いに建設的な話ができることを願っています。

 

価値観の違い

県とJAの方が考えている価値観とぼくが考えている価値観って全く違ったものを見ているんだなと、今回の三者面談で感じました。

県やJAの方は農薬はまだしも肥料も一切使わないで野菜はできないという認識。

一方ぼくとしては無肥料無農薬で野菜を作っている人をたくさん見てきたし、実際に研修先の明石農園では野菜ができているのでできるものだという認識。

この価値観の違いをお互いに歩み寄らないといけないな〜と思いました。

 

昔の人はすごい!

ぼくが三者面談をして感じたのは、木村秋則さんや明石農園の明石さんなど今まで以上に農薬・肥料を使わない農業への理解が少なかった頃から取組んでいる方たちは、本当にすごいな〜ということです。

今では自然栽培という言葉が広まっているし、雑誌も出てるし、現代農業にも出てるし、生産農家も増えているし、いい時代になってきているんですが、それを広めてきてくれた人たちはものすごく苦労したんだろうな〜とその苦労が少しだけ感じられた面談でした。

 

面談を終えて見ての感想

面談を終えて、日本の農業の一般的な見解というのがはっきりとわかりました。

ちょっとショックな部分もありましたが、やるしかないです。

明石農園の明石さんにも言われましたが、結果を出せば何も言われないとのことなので、売り上げを上げて草を生やさない様に栽培して結果を出します。

見返すくらいの意気込みでやっていきます。

ぜひこのブログで「ののの農園」の動向を見ててくださいね〜^^

 

 

自然栽培ってまだまだまだまだマイナーですな〜

ぼくの感覚では、自然栽培で野菜を作る農家が増えてきているので、結構広まっているんだな〜と漠然に思っていたんですが、実際にはそうでもないことが今回わかりました。

まだまだまだまだマイナーな存在です。

でも広めていきたいので頑張ります。

そして今後自然栽培で農業を始める人が、スムーズに農業に取り組める環境を整えて行くこともできればば〜と思っています。

 

ぼくたちだけで自然栽培やってても楽しくないのでね。

 

 

 

まとめ

こういう経験をすると、スーパー公務員と言われ、JA羽咋を巻き込んで自然栽培の普及に取り組まれた、高野誠鮮さんって相当すごいなと思います。

公務員として前例がないことを進んで取り組み、地域を盛り上げていったアイデア力と行動力がハンパないです!

 

そのことが詳しく書いてある、高野さんの本「ローマ方法に米を食べさせた男」を知らない方は必読ですよ〜♪

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この続きとして2日後に市・県との2者面談に行ってきました。
詳しくはこちらに書いてあります。→新規就農への道〜「市・県との2者面談へ」

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