元農家、ののの農園( @nononofarm) のかとうまさやです。
とうもろこしといえば、品種改良されたスイートコーンが一般的になっていますが、固定種のとうもろこしもあるのかどうか疑問に思う人もいるでしょう。
結論から書くと、とうもろこしの固定種は存在します。
ぼくたちは固定種、品種改良されたものと両方とも栽培を経験してきました。
この経験から、本記事ではとうもろこしの固定種はどんな品種があるのか?どこで買えるのか?の疑問に回答し、品種改良されたものとの味の違いも解説します。
とうもろこしの固定種は存在します。
一般的に販売されているとうもろこしはスイートコーンと言われる品種改良されたもの、つまりF1種(交配種)が主流です。
しかしとうもろこしにも固定種があり、たね屋さんなどで販売されています。
とうもろこしのたねを手に入れたいのであれば、おすすめなのは、野口種苗、自然農法センター、たねの森です。
上記の3箇所で買える固定種とうもろこしは以下の9種類。
- 甲州とうもろこし
- 白もちとうもろこし
- 黒もちとうもろこし
- 黄もちとうもろこし
- 札幌黄八行とうもろこし
- モチットコーン
- ゴールデンバンタム
- エバーグリーン
- レインボーインカ
※ポップコーンは食べ方が違うため除きました。
1〜5は日本に昔からある品種で野口種苗で買えます。
6は自然農法センターが作った品種で自然農法センターで買えます。
7〜9は海外から輸入している品種でたねの森で買えます。
ぼくたちは、黄もちとうもろこしとゴールデンバンタムを栽培した経験があります。
とうもろこしの固定種とF1種の味の違いは?
とうもろこしの固定種とF1種、両方栽培してみた経験から感じたのは、F1種の方が圧倒的においしいということです。
とうもろこしの固定種とF1種の違いを表にすると以下の通り。
固定種 | F1種 | |
甘み | 薄い | 甘い |
食感 | もさもさ、プチプチ | サクサク |
歯ざわり | くっつく | くっつきにくい |
皮 | 固め | 柔らかい |
栽培難易度 | 難しい | 難しい |
今まで固定種にこだわって栽培してきましたが、F1種を育ててみたらF1種ウマすぎて圧勝でしたw
交配種(F1種)のとうもろこしが、自然栽培で採れた(≧∀≦)
— ののの農園@元農家 (@nononofarm) June 20, 2019
いままで固定種のとうもろこしを2品種栽培してきたけど、納得の味にはなりませんでした。
そこで「とうもろこしはF1種には敵わないだろう」という仮説のもとF1種で栽培し食べましたが、やはりF1種のとうもろこし、うまいですー❗️ pic.twitter.com/Js1p7pplWw
固定種とF1種とで違いを強く感じたのは、甘みと食感です。
F1種はみなさん食べ慣れていると思うあの甘みとサクサクっとした食感。
一方固定種は甘みは薄く、もっさりとしている食感で歯にくっつきます。
若どりすればプチプチ食感を味わえますが、その見極めはすごく難しかったです。
とうもろこしの固定種の栽培は難しいのか?
家庭菜園している人は気になるポイントだと思いますが、固定種であろうとF1種であろうと、とうもろこしを栽培するのは難しいです。
固定種で甘みが薄いからといって虫が来ないわけではなく、普通に虫に食われていました。
虫対策をうまくできればとうもろこし栽培は8割がた成功したといってもいいと思います。
とうもろこしを無農薬で栽培するのは可能です!そのポイントは?
じゃあ無農薬でとうもろこし栽培は不可能なのかというと、100%収穫はできなくても50%以上の収穫を目指すことは可能です。
ぼくが栽培してみて感じた一番の肝は、早期栽培することだと思っています。
4月ごろにたね蒔きするのが一般的ですが、うちでは3月上旬にたね蒔きし、早めに収穫しています。
理由は虫対策。
早めにたねを蒔き暑くなる前に収穫することで、虫の影響を極力減らして栽培することが可能です。
※1月〜2月播種もいいと思っています。
もっと詳しく固定種・F1種も含めて栽培について学ぶなら、この本一択です↓
とうもろこしに固定種はあるのか?F1種との味の違いは?のまとめ
とうもろこしにはF1種以外にも固定種があり、たね屋などで購入が可能です。
固定種、F1種の両方を栽培してみた経験から味の違いを比べてみると、結論は以下の通り。
栽培については、どっちも難しいのですが3月上旬までにたね蒔きをすればある程度の収穫は見込めますので、家庭菜園している人はぜひチャレンジしてみてください。
とうもろこしのF1種でおいしかったのは、こちらです。
家庭菜園初心者の人はこちらの記事も参考にしてください。
【はじめての家庭菜園】最低限必要な道具はコレ!おすすめを一覧にまとめ、使い方も解説