おはようございます。
かとうまさや(ましゃ)です!
やまけんさんの本、『日本の食力(しょくぢから)―国産農産物がおいしい理由(わけ)』 を読みました。
日本の食力(しょくぢから)―国産農産物がおいしい理由(わけ)
山本 謙治 家の光協会 2009-09
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最初の1章ははつまらなかったけど、2章から4章まではめちゃおもしろかったですし、そうそうと思えるところが結構ありました。
在来種の話しとか、マーケティング、流通、地鶏、牛、お酢などなど、やまけんさんの立ち位置が丁度良いので書かれている内容もわかりやすいです。
やまけんさんの立ち位置が丁度良いというのは、直接生産者に会って話しをきいている、流通業者とも関わりがある、さらに消費者としての視点がある、というのがやまけんさんの魅力なのではないかと思います。
本書のまとめ
さて、ではぼくなりに本書の内容をまとめてみました。
P66
家庭菜園家向けの雑誌『やさい畑』の中で僕は、数年前から不定期に、野菜の品種別食べ比べの記事を書かせていただいている。一つの野菜を取り上げ、十種類程度の品種を各地から集めて同一条件で食べ比べるというものだ。
食べ比べって重要だなと先日の日高くるくるねっとの夏みかんジャム作りのときに思いました。
参考:夏みかんジャムと夏みかんピールを作ったよ♩【日高くるくるねっっと活動報告】
普通に単品で食べても違いがわからないじゃないですか?
でも食べ比べすることによって、味の違いがすぐに感じられるのでものすごくいいことだと思うんですよね。
ぼくも自分の野菜ができたら食べ比べイベントをやりますよ!
P75
在来種といえば、昨今話題を呼んでいるのが、山形県鶴岡市で庄内地方の在来野菜をすばらしいイタリアンに料理するレストラン「アル・ケッチァーノ」。奥田シェフは最近、テレビや雑誌などでよく取り上げられているので、名前を聞いたことのある方も多いのではないだろうか。
これなんですよね。
在来種の野菜ってどう料理すればいいのかわからない人も多いと思うので、こう言った感じで調理するプロが料理してくれるのが一番いいと思います。
ぼくの知っている限りではイタリアンのシェフはこう言った新しいものをどんどんと取り入れていく積極性を感じます。
しかし、和食とか割烹とか小料理とかではそう言った話しは聞かないので、保守的なのかなと思っています。
でもぼく的には日本の在来種だから和食に合わないはずがないと思うんですがね。
和食職人さんよ、ぜひチャレンジしてくださいな。
うちは在来種を扱っているぞとか、今後取り入れていきたいという方はぜひ教えてください。
P80
味覚のエリートを作るためには、
この味覚のエリートというのが面白かったので抜き出してみました。
味覚のエリート教育をする塾があっても面白くないですか?
P90
料理人や製菓業者は、生産者とは別の考え方をする。
(中略)
だから、農家の人には料理人とドンドンおつきあいをしてほしい。
P92
「こりゃあうまい!使いたいねぇ」という食材の魅力に抗うことができないのもまた料理人の性だ。だからやっぱり食べてもらう機会を作るしかない。そのためには、生産者自身がいろんな飲食店をまわることが重要だ。
以前自然食品店で働いていたときにお米農家さんにそのお米の美味しい食べ方を聞いたら、はっきりとした答えが返ってこなかったことがありました。
意外とと農家って食べ方とか料理の仕方には無頓着なんですよね。作物を作るのには一生懸命なんですが食べ方までは手が回らないんですかね?
だからやまけんさんが言うように、餅は餅屋ということで料理は料理人にお任せすればいいと思います。
そうすれば農家が知らなかった食べ方を提案してくれると思うし、お互いに刺激になっていいと思います。
P93
ちなみに、とくに特徴のない普通の作り方をしたごく普通レベルのものを、うまく売り込んで成功している人もいる。
(中略)
ようするに「マーケティングをうまくやっている人」だ。
P94
自分の商品を売り込む技術としてマーケティングは必要だ。
美味しければ自然とお客が付いてくるという風に言われますが、ぼくはそうではないと思います。味なんて個人差があるし、情報によっても左右されるし、女性なんかはパッケージで買う人もいますし、売り方って超重要だと思います。
だから売り方(マーケティング)をしてちゃんとお客さんに価値を伝えていければ、普通の商品でも売れているんだから、こだわった商品なら絶対にもっと売れると思っています。
このことについては自分の野菜で実践していくので、お楽しみに。
P109
いま、納豆や豆腐が安く売られすぎている。燃料費や肥料代、そして世界的に穀物が高くなった2008年にも、豆腐は一丁百円、納豆は三パック百円で販売され続けていた。どうしてそんなことができるのか?誰かが泣いていたからだ。
(中略)
そして2009年、実に「佳くない商品」が売り出された。ある大手スーパーがプライベートブランド(PB)品で出した、三パック五十八円の納豆だ。一パックじゃありませんよ、三パックまとめて五十八円。これは、あってはいけない商品だ。なぜかというと、五十八円で三パックの納豆商品を作るというのは、どうやっても無理なこと。それでは利益は絶対に出ない。僕が業界のとある人から見せてもらった原価計算を見ると、三パックで八十円を切るのはどうやってもできない。つまり、それ以下の金額だと誰かが赤字になっているということになる。
こういったことを知ったあなたは、それでも安い納豆を買いますか?
P135
以前、穀物取引に関わる団体のトップの方が、こんな話をしていた。
「本来、畜産とはその国で産出される農産物を餌にするものだ。ヨーロッパでは麦、北米ではコーン、豪州では草。日本だけが、わざわざ自国で獲れない穀物を買って畜産業を営んでいる。変な話ですよ」
確かにこの通りだと思います。
海外からの飼料の方が安いからというのが大きな理由なんだと思います。
それが入ってこなくなったらどうするんですかね?
P154
すばらしい醤油を使えば、当然ながら素材の良さを引き立ててくれるし、あわよくば素材の欠点まで隠してくれる。だから、料理に自信がない人ほど、醤油や塩、調味酒や酢といった基礎調味料にお金をかけるべきなのだ。
同感です。声だかに言いたいです。料理に自信がないなら基礎調味料にお金をかけよう!
なのでぼくもそう言ったブログを書いてます。
この話しの中で接ぎ木をしないキュウリの話しが出てきます。
ぼくはキュウリって普通に種を蒔いてそのまま育てるものだと思っていたんですが、一般では接ぎ木が普通なんですね。
知らなかったです。知ってました?
P156
京都府の海側、「天橋立」で有名な宮津市に、ものすごいお酢メーカーがあることをご存知だろうか。自然食品業界などでは知らぬ者のいない「富士酢」を送り出している「飯尾醸造」である。
本当に自然食品業界では知らぬ者はいないほど有名なお酢屋さんです。
めっちゃこだわっていて、お米作りも自らやっているほどです。
食べたことがない人はぜひ試してみてくださいね。
飯尾醸造のブログを見てみたら、面白い記事がありました。
「手巻キング公式テマパって、実はこんなにスゴくってごめんなさい」というタイトルで書かれているのが、手巻き寿司パーティーの話し。とっても豪華な寿司の具材の写真が載っていておいしそうでよだれが出ちゃいます。
タコパとかありますが、テマパもいいなと思ったので、開催したいな〜。
P201
これは認めたくない事実でもあるのだけど、中身が悪くても、デザインが佳かったり、キャッチコピーが佳ければ、売れてしまうことが多い。
さっきも書きましたが、女性は特にそうですよね。
だからデザインは需要です。
そこに力を入れようとやまけんさんは言っていますが、全くその通りだとおもいます。
さらにセレクトショップにデザインのかっこいいお茶を売ったらすぐに売り切れたと書いてあり、デザインが良ければ売り先も食品店だけでなく幅広くなっていいですよね。
まとめ
農家はただ野菜を作るだけじゃダメなんですよね。
JAに野菜を出すのなら話しは別ですが、自分で売り先を確保していくには料理人と仲良くなって、マーケティングもしてデザインもよくする。
やることが盛りだくさんですが、待ってても何も始まらないので、動くしかないですね。
ぼくはマーケティングは自分で勉強しているのですが、デザインはどうも才能がなくて無理です。
農産物のパッケージデザインはおしゃれにしていきたいので、どなたか協力いただける方いたらご連絡お待ちしています。
ダサい農業から脱却していきましょう。
興味ある人はぜひ読んでみてください。
日本の食力(しょくぢから)―国産農産物がおいしい理由(わけ)
山本 謙治 家の光協会 2009-09
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