自然栽培で家庭菜園をしている元農家、ののの農園のかとうまさやです。
5年以上自分で野菜を育てています。
のの子さん
「野菜をはじめて育てるけど、道具がない」そういう人は多いでしょう。
だからといって、最初っからお金をかけてすべての道具をそろえる必要もないと思います。
ぼくが思うに、初心者はまずは、道具がなくてもできる野菜を育ててみる。
それで成功体験を得て、楽しくて続けられそうだったら、道具に投資していくのがいいと思います。
もちろんどうしても食べたい野菜は挑戦するのは自由です。
ということで、本記事ではこれから野菜づくりをはじめる超初心者に向けて、道具がなくても簡単にできる野菜を12種類(春夏野菜編)として紹介します。
超初心者はまずはここで紹介する野菜たちを育てればスムーズに野菜づくりができます。
こういうことを解説している記事は他にはないと思うので、ぜひ参考にしてください。
道具なしでできる野菜の前提条件
まず、道具なしでできると言っても、まったくのゼロというわけにはいきません。
超超超最低限必要な道具として、以下の3つはそろえてください。
- 鎌
- 鍬もしくはシャベル
- ハサミ
これさえそろえれば、あとはなくても大丈夫です。
以下のものはなどは不要です!
- 防虫ネット
- ビニールトンネル
- ネット
- 支柱
- スコップ
- ビニールマルチ
- トンネル支柱
- 耕運機
- きゅうりパイプ
「鎌」「鍬(シャベル)」「ハサミ」が準備できたらさっそくおすすめ野菜を紹介していきますー
道具なしで簡単にできる野菜12選(春夏野菜編)
それではさっそく鎌・鍬(シャベル)・ハサミ以外の道具なしで初心者が栽培できる野菜を紹介しています。
ちなみに農薬・肥料を使わなくてもできる経験から紹介していますが、他のどの農法でも応用できる内容です。
1.じゃがいも
初心者がまず取り組む野菜として人気なのがじゃがいもですね。
春先に暖かくなってきて家庭菜園を始めようかな〜という時期にちょうど植え付けられる野菜でもあるので、はじめの一歩として選ばれやすい野菜です。
初心者でも育てるのが簡単ですし、もちろん特別な道具なくして栽培可能です。
じゃがいもの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 畑を耕す←鍬(シャベル)
- 溝を掘る←鍬(シャベル)
- 種芋を切る
- 種芋を植え付ける
- 足で土をかぶせる
- 芽かきをする
- 土寄せをする×2〜3回(鍬・シャベル)
- 収穫する←鍬(シャベル)
- ※適宜除草は必要です
じゃがいもの栽培方法についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事でがっつり解説しています。
2.ニラ
ニラはほっとくだけでできる野菜ですー
ニラは強い野菜なので、草取りだけしておけばok!
虫にやられる心配もありません。
春先3月〜4月ごろに種まきするのがおすすめ。
ニラの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まき
- 苗作り
- 植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
寒さには弱いので暖かい時期に楽しめる野菜です。
夏野菜と一緒に植えることで病害虫対策になるコンパニオンプランツとしても使えます。
3.オクラ
種から育てられるし、植え付け後の管理も楽ちんな野菜です。
オクラは苗でも売っていますが、種から育てるほうが安くておすすめ。
大変なのは毎日収穫しないとでっかくなっちゃうことくらいです。
オクラの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まき
- 収穫
- ※適時草取り
あと品種選びも大切で、一般的な五角オクラよりも島オクラ・八丈オクラのほうが大きくなっても硬くなりにくいのでおすすめ。
4.モロヘイヤ
脇芽がどんどん出てきて1つの株からたくさん収穫できる野菜
モロヘイヤは、夏場の貴重な葉物野菜です。
育てるのは簡単で、収穫も素手でポキッと折ればできます。
脇芽がどんどん伸びてくるので、1つの株から長くたくさん収穫できます。
モロヘイヤの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まきもしくは苗の植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
種から育てる場合は発芽するのが遅いので、しっかりと草取りしてあげましょう。
5.バジル
買うと割と高いので、自分で育てるのがおすすめな野菜
バジルってスーパーで買うと高いですよね。
自分で育てれば、欲しい時に収穫できますのでおすすめ。
栽培も簡単です。
バジルの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まきもしくは苗の植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
ハーブの一種なので、虫もつきにくく家庭菜園初心者でもおすすめです。
6.青じそ
夏場の料理には欠かせない和製ハーブ
青じそを1枚ちぎって、料理に加えるだけで味の印象がだいぶ変わりますね。
ちょっとしたときに欲しい野菜なので、畑や庭にあると便利です。
青じその栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まきもしくは苗の植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
株が弱ってきたら、思い切って先端部分を切っちゃえば、のちのちまた生えてきます。
7.赤じそ
赤じそは株ごと使うので、多めに栽培するのがポイント
梅干しや紫蘇ジュース用にたくさん欲しいですよね!
赤じその栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まきもしくは苗の植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
バジル、青じそともに簡単に栽培できます。
8.空芯菜
色々と試したけど炒め物がやっぱりおいしいですー
空芯菜はエンサイとも呼びます。
中国から来た野菜で、さつまいもの仲間なんですよ。
夏場の貴重な葉物野菜で、一株からたくさん収穫できます。
空芯菜の栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まき
- 収穫
- ※適時草取り
水が好きな野菜なので、雨が降ると元気になります。
しなびれやすいので、収穫したらすぐに袋に入れるのがおすすめ。
9.つるむらさき
好き嫌いがわかれる野菜
ぼくは苦手w
栽培は容易で、作物としても強いです。
味は粘っとした食感で草っぽい味。
「赤い茎」と「緑の茎」との2種類あります。
つるむらさきの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まき
- 収穫
- ※適時草取り
スベリヒユという雑草も食べられるのですが、味や食感がツルムラサキと似てます。
10.スイカ
ちゃんと気にかけてあげれば、割と簡単に育つ野菜。
スイカは寂しがり屋な気がしてますw
自然栽培でしたら、難しいことは特にしなくてもok!
芽かきとか人工授粉とかなしの放任栽培で育ちます。
スイカの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 種まきもしくは苗の植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
収穫のポイントは指でたたいて鈍い音がしたらと、すぐ近くにあるヒゲのようなツルが枯れていたらOKです。
11.にんにく
ほったらかしに近い状態で育ちます!
にんにくはびっくりするほどやることがない野菜。
自然栽培でも十分に育ちます。
種は買うと高いですが、自家採種すれば自分で増やしていくことが可能です。
国産のにんにくは高値で売られているので自分で作れるといいですね。
にんにくの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
収穫後は日陰に干しておけば長く貯蔵できます。
12.らっきょう
にんにくと同様にやることは草取りくらい。
自然栽培で栽培すると大きくはなりませんでしたが、育てることはできます。
手間もかからず、草取りだけしておけばできます。
まさに初心者向けの野菜だと思います。
らっきょうの栽培の流れを簡単に説明するとこんな感じ。
- 植え付け
- 収穫
- ※適時草取り
自家採種も可能なので、一回買えばあとは自分で増やせます。
【超初心者におすすめ】道具なしで簡単にできる野菜12選(春夏野菜編)│まとめ
以上が、超初心者におすすめする道具なしで簡単にできる野菜12選(春夏野菜編)でした。
道具なしと書きましたが、最低限は鎌・鍬(シャベル)・ハサミを用意してください。
それ以外の道具はなくても大丈夫な野菜を紹介しています。
これから野菜づくりをはじめるよという初心者の方は、まずはこの12種類の野菜から育ててみてください。
この12種類を育てれば、ほとんど失敗することなく育てられるでしょう。
ぜひぜひ、野菜づくり楽しんで取り組んでみてくださいー
【はじめての家庭菜園】最低限必要な道具はコレ!おすすめを一覧にまとめ、使い方も解説